あるディレクターから

「今度、番組ロケでロサンゼルスに行くのですが、ご一緒してくれませんか？相談したい事もあるので」と

ご指名を頂き、担当カメラマンになりました。

Ｄ「相談事とは、ドキュメント風に取材を進めて行きたい事と

　　せっかくの海外ロケなのでロスの風土や空気感を生かした素敵な映像で放送したいのですが・・・」

私「それであれば、メインカメラはデジカムで！長時間撮影もできるし、カメラが小さい分、機動力も上がるしね。

　　それに機材のトータル重量が軽くなる分、運搬時の負担が軽減出来るのでどうですか？」

Ｄ「でも素敵な映像の方はどうしますか？」

私「デジタル一眼カメラも持って行くから、それで撮影しましょう。

　　35ｍｍフルサイズセンサーによる圧倒的な映像表現力、

　　色彩の美しさ、被写界深度は浅く、ぼけを生かした奥行きのある映像が撮れますよ。」

Ｄ「いいですね。それにしましょう。でも、デジと一眼じゃ映像違いすぎませんか？」

私「双方のカメラのトーン（シネマ）とフレームレート（24P）をそれぞれ合わせる事で、

　　違和感はあまり出ないと思いますよ。それにフィルム映画のような映像が撮れるから、

　　普段とは一味違うものが放送できるのではないですか？」　とディレクターに納得してもらいロケ決行！

デジタル一眼カメラでの撮影映像は、海外の雰囲気が伝わる素敵な映像になり、納得がいく映像表現が出来たと

喜びましたが、反省点もあり、デジカムが暗部に弱いため、一眼と比べるとかなり黒色が締まらなく映像の違いが

顕著に出てしまいました。

この経験と反省を生かし、これからも異なるイメージセンサーカメラを使った撮影にチャレンジしていきたいです！

【使用カメラ】

ソニーNX3J（デジカム）

ソニーα7Ⅱ（デジタル一眼）

dji osmo