悩みのサイドスーパー ディレクター/足利寛太(25歳)
2019/10/03
入社して3年が経ちました。
この業界は本当に毎日新たな発見があり、勉強の日々です。
そんな私はいま、情報番組の中継コーナーを担当しています。
宮城県各地、時には県外からも中継を行い
生中継ならではのライブ感を大切にしながら日々、試行錯誤しています。
画面の角っこに1行とか2行の文章が入っているこれ→ですが
サイドスーパーとは
新聞でいうと「見出し」
新刊本でいうと「帯」といったところでしょうか。
この2行で視聴者に
「いま番組の中継では何をやっているのか」を
伝える役目を担っている物凄く大事なものなのです。
しかし、これを考えるのに1時間かかる時もあるくらいでして
いつもいつも悩まされる厄介者なのです。
先輩からは
「こんなんじゃ引きがない!
視聴者が見て、この中継が何を伝えたいのか
分かり易くまとめろ!」
・・・と熱い指導がよく入ります(汗
そんな先輩にアイデアをいただくのですが、まぁ素晴らしい。
先輩はものの20秒くらいでスラスラ~っと書き上げてしまうんです。
私の1時間はなんだったんでしょうか…
偉大な先輩方の背中を追いながら
日々「サイドスーパー」という敵と戦っています。
編集部注 昨今のテレビ番組はずーっと「サイドスーパー」が出っぱなしが普通になってしまい多用されていますね。だからこそ若いディレクターは悩むのでしょう。ぜひ気の利いた、たまには“粋な”サイドスーパーを生み出してほしいものです。その為には、数々のテレビ番組を見ることは勿論、本を読んだり音楽を聴いたりと、自分の中の「引き出し」を充実させていただきたいですね。ドラマやアニメのサブタイトルなんかも意外に勉強になるものです。「サイドスーパー」に悩んだあとは「ナレーション原稿」に悩み、さらに階段を昇ると今度は「ラテ欄」に悩んだりと、ディレクターはちょっとしたコピーライターでもあるんですね。足利くん、頑張って!